「三連星」後の隅の打ち方

「三連星」の布石手順を確認しましょう

左側の「次の一手の棋譜並べ」には棋譜の終局図が表示されています。そこで,手数窓 No. に「5」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。右辺に見られるように,隅・辺・隅の星を占める布石を「三連星」と呼びます。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。


右上隅のカカリ定石

右上隅の星に対して,白 ⑥(下図では,小さい赤丸が付いている白石)とカカリました。これに対する Leela の推奨展開図を下図に示します。


 黒 ① と一間に受けて,白 ② のケイマに黒 ③ と受けて,白 ④ になります。実践も同じになりました。この後,黒は左上隅の星にカカリ,さらに,白が右下隅の星にカカって,右辺で上下同形を予想しています。

右下隅の三々定石

左側の「次の一手の棋譜並べ」で,手数窓 No. に「12」を入力し,「Jump」ボタンを押すと分かるように,黒「11」と下辺の星に打ち,白は右下隅の三々に入りました。
 これに対する Leela の推奨展開図を下図に示します。黒 ④ ⑥ と「二段バネ」をしています。これは,白2子を取り込んで,右下隅を確定値にする有力な手段です。

黒「二段バネ」後の打ち方に注意

黒「二段バネ」に対して,白は上図の「13」のように,押し上げてきます。これに対して,黒がハネると,下図に示すような展開になります。白「7」から「15」のように,下辺星の黒石が攻められて敗勢を招きます。
 白「13」に対しては,上図の黒「14」に示されるように,下辺星の黒石を補強する手が重要になります。相手の着手に安易に対応しないで,周辺を良く見て,弱い石を作らないようにすることの大切さが判る局面です。